Windowsで追加ソフトなしでパスワード付ZIPを作る方法
カギスル(株式会社IDEOJ)
Windows標準機能でのパスワード付ZIP作成の現実と、パスワード付ZIPを作成するための代替案を詳しく解説。Microsoft Officeや7-Zipを使った方法を紹介し、さらにパスワード付ZIPをそもそも必要としない、より現代的でセキュアなファイル保護・共有方法を解説します。
機密ファイルを安全に共有したいが、相手に特別なソフトウェアをインストールしてもらうのは現実的ではない。そんな時に「Windowsの標準機能だけでパスワード付ZIPが作れれば」と思う方は多いでしょう。
実はWindows標準機能でのパスワード付ZIP作成には制限があります。この記事では、追加ソフトなしでできる方法と、より実用的な代替案の3つを紹介します。
1. Windows標準機能でのパスワード付ZIP作成の現実
Windows 10/11の標準機能では作成不可
結論から言うと、Windows 10/11の標準機能では、パスワード付ZIPファイルの作成はできません。
以前のWindows XPやWindows 7では、圧縮フォルダ機能でパスワード設定が可能でしたが、現在のWindowsではこの機能が削除されています。
2. 利用可能な代替手段
Microsoft Officeを活用した方法
多くの企業で導入されているMicrosoft Officeを使えば、パスワード保護されたファイルを作成できます。
Excel/Word/PowerPointでの手順:
- ファイルを開く
- 「ファイル」→「情報」→「文書の保護」
- 「パスワードを使用して暗号化」を選択
- パスワードを設定して保存
メリット:
- Officeが導入済みなら追加コストなし
- 受け取り側もOfficeで開けるため負担が少ない
- 強固な暗号化(AES-256)
デメリット:
- 複数ファイルをまとめて保護できない
- ファイル形式が限定される
- Officeがない環境では開けない
フリーソフトを使ったパスワード付ZIP作成
7-Zipなどの無料圧縮ソフト:
多くの企業や個人で利用されている7-Zipを使えば、パスワード付ZIPファイルの作成が可能です。
7-Zipでの手順:
- 7-Zipをダウンロード・インストール
- 圧縮したいファイルを右クリック
- 「7-Zip」→「圧縮...」を選択
- 暗号化セクションでパスワードを設定
- 暗号化方式を「AES-256」に設定して作成
メリット:
- 完全無料で利用可能
- 強固な暗号化(AES-256)
- 多くの圧縮形式に対応
- 受け取り側でも一般的に利用されている
デメリット:
- ソフトのインストールが必要
- パスワードを別途安全に伝える必要がある
- 受け取り側がパスワードを忘れるリスク
3. ソフト不要でより安全な方法:カギスル
従来の方法では、送信者・受信者の両方でソフトのインストールやパスワード管理が必要でした。カギスルは、これらの課題を解決するために開発された暗号化ツールです。
実際の使用例:
送信者: 「契約書を暗号化して送信します」
↓
カギスルで暗号化(相手のメールアドレスを指定)
↓
受信者: 「メールに届いたURLから、送られてきたファイルをアップロードするだけで復号」
主な特徴:
- 受け取り側のソフトインストール不要: ブラウザのみで復号可能
- パスワード管理不要: メールアドレスベースの認証
- より高いセキュリティ: RSA暗号化による保護
- 簡単操作: ドラッグ&ドロップで暗号化完了
従来の方法との比較:
方法 | 受け取り側の負担 | セキュリティ | ソフトインストール |
---|---|---|---|
7-Zip等 | パスワード管理必要 | 高 | 必要 |
クラウド共有 | アカウント必要 | 中 | 不要 |
カギスル | 負担なし | 高 | 不要 |
カギスルが特に有効な場面:
- 顧客への機密書類送付(士業、自治体など)
- 相手のITリテラシーが不明な場合
- 継続的な書類のやり取りがある場合
- 複数の相手に同じファイルを安全に送る場合
まとめ
Windows標準機能でのパスワード付ZIP作成は現実的ではありませんが、7-Zipなどの無料ソフトを使えば従来通りの暗号化ファイル共有が可能です。
ただし、受け取り側にもソフトのインストールを求めることが難しい場合や、パスワード管理の煩雑さを避けたい場合は、カギスルのようなソフトウェア不要のソリューションが有効です。
特に、顧客への機密書類送付や、相手のITリテラシーが不明な場合には、受け取り側の負担を最小限に抑えられるカギスルの導入を検討してみてください。
まずは無料プランで実際の使用感を確認し、業務フローに適しているかを評価することをお勧めします。
パスワードいらずのファイル施錠は「カギスル」
相手のメールアドレスさえ知っていれば、ファイルを強固に施錠できます。 施錠したファイルはそのままメールに添付でき、面倒なパスワード共有は不要です。
